2024年8月28日から30日に開催された植物微生物研究会第33回研究交流会において、博士前期課程2年の野田桃菜さん(指導教員:壽崎拓哉)が学生優秀発表賞を受賞しました。野田さんは本会で2年連続の受賞になります。
2024年8月28日から30日に開催された植物微生物研究会第33回研究交流会において、博士前期課程2年の野田桃菜さん(指導教員:壽崎拓哉)が学生優秀発表賞を受賞しました。野田さんは本会で2年連続の受賞になります。
中野裕昭研究室の林牧子(博士後期課程3年)さんらによる研究により、アオウミウシの卵から成体までの成長過程が明らかになりました。実験室内におけるイロウミウシ科の卵から成体までの飼育の、世界初の報告です。本研究の成果はScientific Reportsに掲載されました。
丹羽研究室の水野陽介さん(博士後期課程3年)と黒木祥友さん(博士後期課程:当時)らによる研究により、モデル動物キイロショウジョウバエの腸管幹細胞での「特異的」遺伝子発現操作ツールとして関連研究分野で世界的に広く用いられてきた手法論が、実は昆虫の発生と生理に顕著な影響を与える幼若ホルモンの産生器官(アラタ体)での遺伝子発現にも影響を与えていることを報告しました。本成果は、従来の研究でこのツールを用いることの問題点を提示し、関連研究分野に対して警鐘を鳴らした意義があります。本研究の成果は Scientific Reportsに掲載されました。
岩井研究室の大場裕介さん(博士課程3年)らの研究により、植物が持つ高い自己治癒力の仕組みの一端が明らかになりました。茎を傷つけると、切断部の周辺の細胞が分裂を開始し、傷害を受けた組織が再生・癒合することで機能が回復します。頂芽を切除すると、オーキシン輸送が減少し、組織の再生・癒合は起こりませんが、傷口にオーキシン処理することで再生・癒合能力が回復します。本研究では、原形質連絡結合タンパク質(PDCB2)が、組織癒合過程でオーキシン応答の変化を介して、形成層/篩管領域の成長拡大の誘導に影響を与えることを発見しました。本研究の成果は Journal of Plant Research に掲載されました。
丹羽研究室の海老原佳奈さん(博士後期課程3年)らによる研究により、真菌(カビ)の生産する二次代謝物に、昆虫ステロイドホルモン生合成に必須の酵素を阻害する活性があることが明らかになりました。環境に優しい昆虫制御型農薬の将来的な開発に役立つことが期待されます。本研究の成果は PLoS ONEに掲載されました。