2023年9月に大阪公立大学において開催された植物微生物研究会第32回研究交流会において、生物学学位プログラム博士前期課程1年の野田 桃菜さん(指導教員:壽崎拓哉)が、学生優秀発表賞を受賞しました。

2023年6月に東邦大学理学部(習志野キャンパス)で開催された日本貝類学会令和5年度(創立95周年記念)大会において、生物学学位プログラム後期課程3年の林牧子さん(指導教員:中野裕昭)が、学生最優秀発表賞を受賞しました。発表の題目は「アオウミウシHypselodoris festivaの幼若体の成長過程とステージ分け」です。
岩井研究室の大場裕介さん(博士課程3年)らの研究により、植物が持つ高い自己治癒力の仕組みの一端が明らかになりました。茎を傷つけると、切断部の周辺の細胞が分裂を開始し、傷害を受けた組織が再生・癒合することで機能が回復します。頂芽を切除すると、オーキシン輸送が減少し、組織の再生・癒合は起こりませんが、傷口にオーキシン処理することで再生・癒合能力が回復します。本研究では、原形質連絡結合タンパク質(PDCB2)が、組織癒合過程でオーキシン応答の変化を介して、形成層/篩管領域の成長拡大の誘導に影響を与えることを発見しました。本研究の成果は Journal of Plant Research に掲載されました。
丹羽研究室の海老原佳奈さん(博士後期課程3年)らによる研究により、真菌(カビ)の生産する二次代謝物に、昆虫ステロイドホルモン生合成に必須の酵素を阻害する活性があることが明らかになりました。環境に優しい昆虫制御型農薬の将来的な開発に役立つことが期待されます。本研究の成果は PLoS ONEに掲載されました。
和田茂樹研究室の林靖人(博士後期課程3年)さんらによる研究により、プランクトンを起源としたマリンスノーの物理強度の定量化が行われ、海洋のCO2吸収過程がマリンスノーの物理的崩壊に強く依存することが明らかになりました。本研究の成果は Frontiers in Marine Scienceに掲載されました。
丹羽研究室の黒木祥友(博士後期課程3年)さんらによる研究により、昆虫が冬季に生殖休眠をする際に関わる神経回路が明らかになりました。本研究の成果は
Developmentに掲載されました。